退職届を出して受理されたは良いですが、肝心の退職が1年後というケースもあり得るそうです。実際にはあり得ないという方が多いでしょうが、現実的にこのようなことを言われる人は結構いるようです。
では、どうして退職届を出したのに退職が1年後と言われるのでしょう。
仕事を捜している人が圧倒的に多いのに対して、どうしてなかなかやめさせてくれないか。答えは実にシンプルで、その人を辞めさせると仕事が止まってしまうことが考えられます。例えば、担当している人にいきなりやめられてしまったら、残された人員でどうしたらいいか困ってしまうはずです。人材が枯渇しているというのは、優秀な人材がいないと言うことではなく、その仕事を探している人が少ないと言う意味ではないことを覚えておくといいでしょう。
例えば、ウェブの会社に勤めていて、システムの運用・保守・点検に加えてたまに開発にも携わり、場合によってはサウンドプログラミングを行うといった人材が急に抜けると言い出したらどうしましょう。仮にこの仕事量が膨大なものであった場合、当然次の人材があったとしても引継ぎには膨大な時間がかかると予想されます。それが1ヵ月の場合もありますし、場合によっては1年という長期間の場合もあり得ると言うわけです。
せっかく退職届を出したにも関わらず辞められるのが1年後というのは基本的にはあり得ないことです。通常は退職の意思は本人のものであるため、会社側はそれを認めなくてはならないはずなのです。
では、こういった要求は聞き入れるべきことなのでしょうか。
さすがに1年は厳しいかと思いますが、まずは円満な退職をするためになぜ1年かかるのかという理由をしっかりと確認しておきましょう。しっかりとした理由があって1年かかると言うのならばそれはそれで仕方がないかもしれません。ただし、一方的な会社の都合である場合や、次の就職が決まっている場合は新しい仕事先に迷惑がかかる可能性があるため、避けた方がいいかもしれません。
よく会社を辞めたいのに辞めさせてくれないという話は聞きますが、最終的には本当に今の仕事をしていて満足しているかという点に尽きるかと思います。自分の将来にも関わることですから、しっかりと意思を持って仕事をしていくようにしましょう。